半沢直樹で、スパイラル社は電脳の企業買収をどう防衛するのか?
もくじ
半沢直樹ネタ!
2日連続でこのネタで恐縮だけど…
今夜(令和2年7月26日)は
半沢直樹(シーズン2?)の
第2回放送日!
一体どんな視聴率になるかな!?
と期待するのもあるけど
やはり今後のストーリーも気になる…
別に半沢直樹ファンでもないし
もちろんTBSの回し者でもないけど
昨日のブログでは
この半沢直樹をもっと楽しく
視聴できるような解説を
させて頂きました☻
↓↓昨日のブログ
せっかくなので、
(調子に乗って…)
今日もそのつづきを…笑
ポイントは敵対的企業買収
ご存知のように(?)
今回の、半沢直樹の
ストーリーのポイントは
電脳雑技集団社
(スケバン刑事が副社長)が
瀬名社長(尾上松也)率(ひき)いる
上場企業であるスパイラル社の
企業買収を目論(もくろ)む
といったもの。
企業買収とは、
その会社の「支配者」となること。
上場企業(スパイラル)の株式は
証券取引所で誰でも自由に
買い取ることができるので
そこで、議決権の過半数以上の
株式を(電脳が)手に入れれば
その会社の取締役などの経営陣を
自由に選任・解任できるので
いくらその会社(スパイラル)が
反対しようが
株式を手に入れた会社(電脳)は
会社(スパイラル)の経営権を
奪い取ることができるわけだ。
このような企業買収は
実際のところ
現経営陣の友好的な取引によって
成立するのが一般的であり
今回の半沢直樹の
電脳社とスパイラル社との
敵対的な企業買収は
その名の通り
敵対的企業買収
と呼びます。
以前、ホリエモンさんが
テレビ局を敵対的買収しようとして
騒動になりましたね。
もちろん、このような企業買収は
金融商品取引法
という法律により
買収側の悪だくみができないよう
様々な規制がされており
半沢直樹の電脳社のような
敵対的買収も
そう簡単にはいかないようには
なっていますが…
ドラマではどう料理(?)
いくのでしょうか?
楽しみでもあります。
企業買収の防衛方法
では、この場合
敵対的買収をされそうな会社
半沢直樹であれば
スパイラル社の尾上松也さんは
法律上(会社法上)
どんな防衛策があるでしょうか?
その防衛策も
いくつか考えられますが
単純に考えれば
買収された株式の比率を
過半数に届かないように
“薄めれば”いいのです。
法律上、手っ取り早い方法としては
“株式の第三者割当”
といって、いわゆる“増資”をする
方法です。
つまり、敵対する買収者(電脳)が
手に入れる株式が過半数にならないよう
新しい株式を発行して
コントロールする方法です。
例えば、10株発行している会社が
6株を奪われそうになったときに
新たに5株を発行すれば
6/15株ということになり
過半数に届かなくしてしまうのです。
※ホリエモンさんに
買収されそうになった
テレビ局(ニッポン放送)が
この方法を使いましたね。
しかし、この方法は、
目的が経営者の支配権維持であると
法律上、発行の差し止めが
されることがあります。
そこで、第三者割当という方法に
よらなくても
買収側の支配権を薄める方法として
新株予約権
株式の無償割当
公募による割当
等の防衛方法が挙げられます。
また、敵対的企業買収の
最終防衛手段として
上場をやめる
という思い切った方法もあります。
上場をやめて
非公開会社にしてしまえば
会社側も株主を自由に
選べるからです。
さて、半沢直樹氏は
どうやってスパイラル社を
守る(?)のでしょうか…?
会社法を専門とする
行政書士として
今から楽しみです!