会社の役員に「会計参与」ってあるけど、会計参与とはどんな人?
もくじ
監査役とは違う会計参与
過去のスマイル☺ブログにて
会社の機関設計によく名前が出てくる
“監査役”について
何度かご案内していますが、
今日のスマイル☺ブログでは
同じく、
会社がその機関として
自由に設置することができる
『会計参与』
についてご案内したいと思います。
会計参与とは
監査役もしくは会計監査人は、
その会社の役員として
会社が作成した計算書類が
正しく作られいているか
チェックするのが仕事ですが
会計参与は
チェックするのではなく
会社の取締役と一緒に
会社の貸借対照表や損益計算書などの
計算書類を
作成するのが仕事です!
なお、会計参与も
監査役と同じ会社の“役員”となり
登記もされ、登記事項証明書にも
名前が載ることになります。
監査役と大きく違うことは
監査役になるには
法令の欠格要件に該当しなければ
特に資格も経験も必要なく
(誰でも)なることができますが、
会計参与は
公認会計士や税理士
監査法人や税理士法人
じゃないと
なることができません。
会計参与を設置するメリット
会計参与を
会社が設置することで得られる
一番大きなメリットは
会社の計算書類の
信頼性が高まる
ことです!
公認会計士や税理士という
計算書類作成のプロが
作るのですから
その信頼性の高さは
説明するまでもないでしょう。
昨今は、企業の
計算書類の改ざんや
不正経理などを
一切ゆるさない
コンプライアンス重視の
風潮が強いので
一定規模以上の企業にとっては
会計参与の設置やその活躍が
大きく期待できるかと思います。
融資や出資を受ける場合にも!
信頼性の高い計算書類を
作ることができるということは
より正確な経営分析も
可能となりますので
金融機関から融資(お金を貸りる)
を受けたり
投資家から出資を募る際には
大きなアドバンテージに
なりますね。
特に、金融機関が
企業に融資を行う際には
その財務状況を
細かに審査するわけですから
会計参与設置会社が作る
信頼性の高い計算書類が
その審査に好印象を与えることに
繋がります。
デメリットは?
会計参与を
設置するデメリットは?
というと
当然、会計参与にかかる
報酬などの費用はかかりますし
また、会計参与の権力を
強くし過ぎてしまうと
本来業務を執行する立場である
代表取締役や取締役との
パワーバランスが崩れ
それこそ最近話題にもなっている
ESG投資における“G”である
ガバナンス
Governance
つまり企業の統治
(会社が組織が、
本来の法令の目的とおりに
うまく回っていること)
に悪影響を及ぼしかねません。
※ESG投資についての過去ブログです
以上、会計参与についての
ご紹介でしたが
会社の経営にとって
“会計”は絶対切り離せないもの
法令(会社法)には
そのために、会計参与や
会計監査人、監査役などの
機関が定められています。
上手くいく経営には
そんな機関の上手な活用が
求めらているのですね。
今日は、これにて。