コンプライアンス=法令遵守という解釈は正しいか?

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コンプライアンス=法令遵守という解釈は正しいか?


石川県で会社設立・企業法務専門の

行政書士をしています、

行政書士法人スマイルの出見世です!

 

アクセスありがとうございます!

皆さまとのご縁に感謝いたします!

 

 

 

先日読んだ書籍にて、

非常に興味深かった記事がありましたので、

今回のブログでは、そのアウトプットも含め

皆さんにもお伝えしたいと思います。

 

 

 

『コンプライアンス』という言葉を、

もうご存知ない方は少ないでしょう。

 

 

 

この『コンプライアンス』という言葉も

世間に出て一般的になってきたのは、

かれこれ7~8年前位からでは

ないでしょうか?

 

 

 

私も、覚えたての頃は、

コンプライアンスという言葉を口にするだけで

“できる”ビジネスマン気取りでいました…笑

 

 

 

 

ところで、

皆さんは『コンプライアンス』の意味は?

と訪ねられた場合に

どうお答えになられますか?

 

 

 

“法令遵守”企業における)

 

 

 

まさしくこのようにお答えになられる方が

多いのではないでしょうか?

 

 

法令遵守…決して間違いではないのでしょうが、

 

私が読んだ書籍では、

少し毛色が違う見解を教えてくれました。

 

つまり

コンプライアンス=法令遵守

 

と訳すのに違和感があるとのこと。

 

 

 

 

確かに、現代日本社会においては、

企業にコンプライアンスつまり法的適合性

強く求められています。

 

 

なぜかというと、

企業活動が地域社会にもたらす影響は

とても大きなものです。

 

そんな大きな影響力を持つ企業が、

法令から外れた活動をしてしまうと、

地域社会にはマイナスの影響が出てしまいます。

 

 

例えば、漠然としたフローですが

 

 企業の法令違反

   ↓

 それに端を発した企業活動の停止

   ↓

 関連する中小零細企業の連鎖倒産

   ↓

 雇用の減少

   ↓

 地域経済に大打撃

 

ということが起こり得るわけです。

 

 

 

最近では、

企業のコンプライアンス違反は

企業の“不祥事”と捉えられ、

マスメディアやSNSの

格好の餌食となっています。

 

そうなると、どんな大きな企業であっても

衰退するどころか消滅さえあり得る訳です。

 

従って、もはや企業が法律に従った企業活動を

することは当然であり、

企業が大きければ大きいほど

コンプライアンス意識を

強めなければなりません。

 

 

 

 

 

 

しかし、

企業は、“法令を遵守する”だけで

良いのでしょうか?

 

 

まず、結論から述べますと

コンプライアンスという言葉には

 

“法令遵守”という意味だけではなく

 

“社会的責任” 

“社会的相当性”

 

という意味も含まれると考えられます。

 

 

 

もし、

コンプライアンス=法令遵守

という意味のみで形式的に解釈してしまうと

 

 

『法律を守っていれば何をしても良い』

 

 

というような考えが

許されてしまうことになります。

 

 

 

 

 

実はいうと法律は、

最低限のルールを定めているものに過ぎません!

 

 

例えば、極論でいうと

いわゆる何が犯罪であると定める

『刑法』では、

 

人を殺してはいけない

 

と定められていますが…、

 

 

人を殺したいと思ってはいけない

 

とは定められてはいません。

 

 

つまり、

法令遵守を最低限に行えばよいのであれば

 

人を殺したい!という考えは

許容されることになります。

 

 

 

もっと、身近な法令を例に挙げると

 

皆さまもよくご存知の

労働基準法では

 

企業は、労働者に対して、

週に1回は公休日を与えなければならないことを

定めています。

 

(しかも例外まで定めてます)

 

 

 

皆さまは、もし企業の労働者として就職するなら

 

週1回の公休日を最低限保証した企業と

 

週2回の公休日をくれる企業とでは

 

どちらの企業に就職したいですか?

 

 

もしくは、

どちらの企業が社会にプラスの影響を与える企業

だと思いますか?

 

 

 

もうお解かりですね!

 

コンプライアンスは、

『法令遵守』と形式的な意味だけで

解釈されるのではなく

 

法令の趣旨や目的、社会常識や世論、

道徳観や倫理観に相応しく適合した

 

“社会的責任” “社会的相当性”

 

という実質的な意味においても

解釈され、理解されなければなりません。

 

 

 

特に、

社会常識や世論、我々の価値観といったものは

時代の移り変わりとともに、今すごいスピードで

まるで大河の激流のように変化しています。

 

 

現行の法令が、

そのような激しい変化に合わせて

タイムリーかつ迅速に改正されたり、

新たに施行されることは、

現代の法制度ではなかなか難しいでしょう。

 

 

 

だからこそ、

企業のみならず、我々自然人は、

『法律ギリギリなら構わない』という

 

浅はかな姿勢は厳に戒めなければ

この社会を良い方向に育てていくことが

できません。

 

 

是非、この機会に

コンプライアンスの本当の意味を

もう一度お考え頂ければと思います。

 

今回はここまで。

 

 

 

 

 

行政書士法人スマイルは石川県の

会社設立・企業法務専門の行政書士事務所です!

 

県内企業のコンプライアンスに関する

指導・コンサルティングも積極的に

行っております。

 

本当の意味でのコンプライアンスが

もっともっと世間に広まり、

 

より皆さまが住みやすく、

いつでも“笑顔”でいられるような

そんな社会の育成に

少しでも貢献できれば幸いです。

 

 

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