株主総会とプロキシーファイト

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株主総会とプロキシーファイト


石川県で会社設立・企業法務専門の

行政書士をしています、

行政書士法人スマイルの出見世です!

 

 

 

アクセスありがとうございます!

皆さまとのご縁に感謝いたします!

 

 

 

大体この時期(5月~6月)になると

新聞の経済面を賑わすのが、

企業の 株主総会・役員の選解任・決算などの

記事ですね。

 

 

 

今日(令和元年5月14日)の

日本経済新聞ではパッと観た感じ、

これだけの株主総会や役員の選解任の記事が…

 

 

 

 

 

これに決算の記事を加えると、

ここでは紹介できなくなる程になります。

 

 

 

 

なぜ、この時期にこのような

記事や報道が多くなるかというと、

 

やはり、日本の企業の事業年度終了月

つまり“決算期(月)”が3月に集中しているから

でしょうね。

 

 

 

会社の事業年度は、その会社が設立日に左右されず

自由に設定することができます。

過去の事業年度に関するブログ【クリック】

 

 

 

いくら自由に事業年度が設定できるとは言え、

日本人であれば、なんとなく3月を決算月とする

気持ちもよく分かります。

 

保育園・幼稚園・こども園・小中学校・高等教育と

すべてがそうであったように…。

 

 

 

 

会社は事業年度が終了すると

一定期間内(2ヶ月以内)

確定申告しなければなりませんし、

一定期間内(決まりはないが3ヶ月程度が一般的)に

定時株主総会を招集しなければなりません。

 

(※合同会社の場合は社員総会を招集します)

 

 

 

ですから、5月~6月に

このような記事が集中する訳です。

 

 

 

 

定時株主総会では、

株主に決算承認を求めたり、

取締役などの役員の選解任を行ったりします。

 

 

 

そにため、

上場企業や大きな公開会社になればなるほど、

特に役員の選解任に関する話題ともなると

まるでスポーツ選手のドラフト会議のごとく

(面白おかしく)報道されるのでしょうね。

 

 

 

 

 

ところで

上記にて写真で紹介した記事には

(記事詳細については言及しませんが)

 

このような「ワード」が載っていました。

 

 

『プロキシーファイト』

 

 

 

聞き慣れない言葉かと思いますので

(私も初めて耳にしました。)

 

少し、私なりに解説したいと思います。

 

 

 

プロキシーファイトのその意味は

 

『委任状争奪戦』と略されます。

 

 

 

 

その趣旨はと言うと

過去の株主総会の議決に関するブログ【クリック】

でもご案内していますが

 

株主総会で議事される議案は

以下の議決要件を以って可決されます。

 

 

 

 

零細~中小企業と呼ばれる非公開会社では

株主総会の議案がスムーズに行われるように

創業者などの実質的支配者が、

発行株式の2/3以上ないし、過半数以上

保有するのが一般的ですが、

 

 

公開会社・上場企業ともなると

そのような実質的支配者が存在しない会社が

多くあって当然です。

 

 

 

本日報道されていた会社もそのようです。

 

経営陣(つまり会社側)とオーナー側(主要株主)が

それぞれ選任したい取締役が異なるため

定時株主総会がその争いの舞台となる模様です。

 

 

 

 

上場企業であれば、その株主数も中小零細業とは

比べ物にならないほど存在し、その多くの株主が

会社のオーナーとしての意識は余り無く、

投機・投資を目的としている方々なのでしょう。

 

しかし、そのような方々でも

当然株主総会には参加できますし

もちろん議決権もお持ちです。

ただ、まず株主総会には参加されません…。

 

 

 

 

そのような、株主総会に参加されない株主のために

会社が招集通知と一緒に送付し、

欠席の場合に提出を求めるのが

(あるいは出欠通知ハガキと一緒になっている)

のが、このような委任状です。

 

 

 

 

こうすることによって、

欠席株主の議決権を代理人が持つこととなり

その多くの代理人が取締役(会社側)もしくは

主たる株主側となるのですね。

 

 

 

 

今回の報道のプロキシーファイトとは

会社側と主要株主がこの委任状

よりたくさん集めることによって

それぞれ希望する役員を選任したいという訳です。

 

 

 

 

 

会社設立したなら

その会社を大きく成長させていきたい

と志すのが起業家として当然でしょうが

大きくなったら大きくなったらで

色々とたいへんなものですね!(笑)

 

 

 

 

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