日本国憲法とSDGs(持続可能な開発目標)
もくじ
日本国憲法の基本原理
今日のスマイル☻ブログでは
私の本業(?)の行政書士としての知識と
SDGsコンサルタントとしての知識を
組み合わせて
日本における最高法規である
日本国憲法について
もう書きたいと思います。
日本国憲法には
“前文”といって、
その名の通り
憲法の全条文の一番前に、
日本国憲法の基本原理
が書かれた文章があります。
※その前文の後に、第1章の第1条から
具体的な法規(定め)記されています。
日本国憲法前文
日本国憲法の前文は、4段落からなり
600文字を超える長文ですので
ここで全文は紹介しませんが…
{前文(ぜんぶん)の全文(ぜんぶん)…笑?}
今回は、この日本国憲法前文の
2段落目(第2段)の一部をご紹介します。
われらは、平和を維持し、
専制と隷従、圧迫と偏狭
を地上から
永遠に除去しようと
努めてゐる国際社会において
名誉ある地位を
占めたいと思ふ。
このように
改めて日本国憲法前文を読んでみると
一般的な社会人の方であれば
「難しい表現もあるが
なんとなく意味はわかる…」
というくらいの感想になられるかなと。
その意味わかる?
難しい表現というのは
赤い文字で書いた部分。
私たち国民は
平和のために
憲法はこの4つを
地上から取り除こうと
しているのですが
この4つ…
あなたはわかりますか?
その言葉を国語辞典で調べてみると
専制
…統治者などが独断で思うままに
とりはからうこと
隷従(れいじゅう)
…ある者の支配に属して
その言いなりになること
圧迫 ※これはわかるかな…?
…相手を押さえつけること(抑圧)
偏狭
…度量が小さいこと
と書かれています。
ちなみに
青色でしめした
「ゐ(い)」や「思ふ(う)」
という仮名遣い(カナづかい)は
現代ではほとんど
われていないものです。
今の日本国憲法が
施行されて(作られて)
70年以上も経つ訳ですから
そんなものと言えば
そんなものなのでしょうが…
法令をより身近なものに…
最近は政界における
「憲法改正」についての動きもあり
「憲法をより身近に」
「憲法を考えよう」
「憲法を理解しよう」
といったような学びイベントが
各地で開かれたりしますが
このような難しい表現を
いまだに使っているようでは
広く国民に、
ましてや子どもにまで
「憲法を理解してもらおう」
なんてことは、
なかなか難しいと思います。
中には、先人(昔の人)が作った
古く、歴史や伝統が詰まったものを
情緒があるもの
趣(おもむき)があるもの
と評価する方も
いらっしゃるのでしょうが
日本国憲法は
“百人一首”じゃないんだから…
その日本国憲法が役目を果たすなら
情緒も趣もいらないかなと…
で、あれば
私は日本国憲法の改正も
このような難しく古い文言を
変更することで
国民に親しみやすいものに
するのであれば
「全然アリ!」
だと思います。私は。
SDGs(持続可能な開発目標)
前述した、
日本国憲法前文にある
難しい言葉の中に
隷従(れいじゅう)
というものがありました。
とてもネガティブな意味を持つ
そんな言葉ではありますが
覚えておいて損はない
言葉のようにも思います。
国連にて全会一致で採択され
人類が2030年までに達成すべき
全世界共通の目標である
SDGs(持続可能な開発目標)
の17の目標の中にも
目標10「不平等」
目標8「働き方と経済成長」
が掲げられています。
隷従を除去
という憲法全文の言葉は
SDGsの目標10そのものですし
例えば、その隷従の除去が
ブラック企業における労働者
の目標と考えれば
後者の目標8にも該当します。
SDGsの達成を実現した世界は
憲法の前文を達成した世界と
同じなのかもしれませんね。
行政書士法人スマイル
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