SDGsの前身「MDGs(ミレニアム開発目標)」とは?
もくじ
SDGsの前身のお話を
ちらほら桜が咲き始めましたね。
暖冬のせいか、いつもより開花が
速い気がしますので、
毎年思うのですが
「ようやく春か…」
という安堵と楽しみな気持ちと
「この間まで正月…
もう春かよ!」
という悲哀と焦りの気持ちは
後者の方が今年は強い気がします。
さて、今回のブログですが…
皆さんは、
SDGs(持続可能な開発目標)
が2015年に国連で採択される前に
同じように国連で採択された
SDGsの前身となる
世界共通の目標があったのを
ご存知ですか?
例えば、
今世の中に出回っている
ほとんどのTVゲームの前進が
ファミコンだったように…
(ちょっと違うかな…☺)
SDGsの前身“MDGs”
SDGsが始まる2015年の
さらに15年前の2000年。
世の中は
“ミレニアム”という言葉が
流行語になっていました。
そんな2000年9月に
SDGsと同じように
ニューヨーク国連本部で開かれた
ミレニアム・サミット
で採択されたのが
「国連ミレニアム宣言」
であり
これがSDGsの前身となる
MDGs(ミレニアム開発目標)
エムディージーズ
です。
MDGsには
↑↑のとおり8つの目標が掲げられ
SDGsのような
アイコンまでありました。
そして、
SDGsがその達成期限を
2030年としているように
MDGsは2015年を
達成期限としたのです。
MDGsの成果と課題
MDGsとSDGsの大きな違いは
SDGsは全世界どの国でも
達成すべき目標であるのに対して
MDGsは、どちらかというと
途上国を支援すること
に主眼を置いたものでした。
日本政府も積極的に
このMDGsに取組んだのですが
外務省が発表している資料によると
MDGsには以下の成果が
みられたようです。
MDGsで改善された点
◆世界全体では
極度の貧困状態の人
(=1日、125円以下で暮らす人)を
半減させることができた。
◆世界の飢餓人口は
減り続けている。
◆学校にいけない子供たちも
半減させることができた。
◆マラリアや結核により
亡くなる方を
半減させることができた
◆安全な水を飲むことが
できない人を
半減させることができた
しかし、そんなMDGsにも
残された課題がありました。
MDGsの残された課題
◆男女格差がいまだにある
◆5歳未満で亡くなる子供たち
妊産婦の死亡は減ってはいるが、
まだまだ多く
目標達成にいたっていない。
◆衛生施設(トイレなど)への
アクセスが不十分
そのための後進SDGs
このようにMDGsでも
解決しきれなかった課題や
環境問題など次々と発生する
新たな社会課題に対し
MDGsに入れ替わるようにして
誕生したのが
SDGs(持続可能な開発目標)
なのです。
主体の違い
MDGsと
その後進のSDGs
その大きな違いは、
MDGsは国連や
各国の政府レベルでの取り組みに
主体がおかれましたが
SDGsは
国や自治体だけではなく
民間企業や
地球に住む人、一人ひとりが
関わるべき目標とされています。
SDGsの理念
「誰一人
取り残さない」
を忘れず
私たち一人ひとりが
SDGs達成に向けた主体となって
未来の世代に、
持続可能な社会を
残していきたいものです。
今日は、この辺で。