取締役が会社と同じ商売を自分でするには?

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取締役が会社と同じ商売を自分でするには?

もくじ


 

 

株式会社の取締役に就任すると

その取締役になった人は

 

 

はれて、その会社の経営者、

または業務執行者となり、

 

取締役会設置会社であれば

会社の意思決定や業務執行を決める

合議体(物事を決める人の集まり)

一員になります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

取締役の義務

 

一般の会社でも、

部長・課長などに出世をすれば

仕事自体もそれなりに増えるでしょうし

仕事に対する責任感も増えるでしょう。

 

 

ただし、

取締役は法律で定められた役職です。

 

(部長・課長などは法律で定められていません)

 

 

 

ですから、

取締役に課(か)せられる責任や義務も

以下に説明するような重要なことは

 

法律でちゃんと定められています。

 

 

 

 

 

 

 

 

法律で定められてている

取締役の義務の中でも

 

 

取締役がある重要な行為をするとき

その重要な行為をすることを

 

 

事前に、会社の株主総会か、

取締役会設置会社では取締役会にて

 

 

その重要な事実をちゃんと報告して

承認してもらわなければならないという

義務があります。

 

 

 

 

 

その重要な行為の一つが

 

競業取引

 

です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

競業取引

 

競業取引とは、法律に書いてある文章を

簡単に訳すと

 

『取締役が、自分のためや、

 自分が作った別の会社のために

 その会社と同じような(似たような)

 商売をすること』

 

をいいます。

 

 

 

 

 

例えば…

 

ある食品を作って販売する

“株式会社スマイル食品販売”

(以下、㈱スマイル食販)の

取締役のデミセさんが

 

 

副業として

㈱スマイル食販が販売している物と

おなじような食品を製造し販売したいと

思いました。

 

このデミセさんの行為が

競業取引

になります。

 

 

 

 

※取締役が副業することは

 法律で禁止されていないため

 取締役が副業したり、

 別の会社を経営することは自由です。

 

 

 

この競業取引が許されてしまうと

デミセさんは、㈱スマイル食販で覚えた

食品の製造方法や販売方法などのノウハウを

盗んだり利用したりして

自分の商売で儲けようとするかもしれませんし

 

 

 

㈱スマイル食販の大事な取引先やお客さんも

デミセさんにとられてしまうかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうなると、㈱スマイル食販にとっても

たまったものではないですよね?

 

 

また、㈱スマイル食販が

そのために倒産なんかしてしまうと

その会社や、そこで働く人だけではなく、

取引先やお客さままで、

地域の経済に大きなダメージを与える

可能性があります。

 

 

 

 

しかし、㈱スマイル食販にとっても

同じ種類の商売をするライバル会社の存在は

 

会社の競争力を高め、

市場の拡大を実現するためには

 

重要な存在であるといっても

過言ではありません。

 

 

※取締役が、競業取引ではない商売

 をするのは自由です。

 

 

 

 

 

 

ですから、

法律でも

 

競業取引は株主総会または取締役会に

重要なことを報告して承認を得なければ

ならない。

 

というルールを

定めているのですね!

 

 

 

よく、会社の

重役・お偉いさん・上司から

報連相

が大事だと言われますが。

 

それは、取締役も同じなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他にもある取締役の義務

 

取締役が株主総会か取締役会に

報告し承認しなければならない行為には

 

 

今回ご案内した競業取引以外にも

 

 

 

利益相反

 

 

 

という重要な行為がありますが

 

 

 

 

利益相反については

また次回のブログにて。

 

 

 

 

 

 

 

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