そもそも「株式」ってなに？？
株式会社
とよくいいますが
そもそも、あなたは
「株式ってなに？」
ときかれたときに
ちゃんと答えられますか？
ちなみに
「株券」
と答えた方は
残念ながら不正解…
以前こちらのブログでもご案内したとおり
現代の株式会社は
株券“不発行”
が原則ですから
株式＝株券
という考え方は現代では
そぐわないと言えるでしょう。
では、株式って
法律にはどのように定められて
いるのでしょうか？
株式会社について定めている法律を
会社法というのですが
実は、その会社法という法律でも
「株式とは？」
という点については
くわしく書かれててはいないのです。
株式会社が出資者に対して
“与える”のが「株式」にはなりますが…
「だから具体的には何なの？」
と言われても、会社法には
書かれていないのですから…
ただし！
法律学上では…
(私が受験生時代に学んだのは)
このよう言い回しで説明されています。
株式とは…
株式会社の社員※たる地位を
細分化して均一的な
割合的単位にしたもの
※「社員」の部分を
‟所有者”とすれば
より分かりやすくなります！
法律上は、
法人の出資者・所有者の事を
「社員」と呼びます。
決して、サラリーマンのような
会社で働く人のことではありません。
もう少し詳しくご説明いたします。
株式により所有者の地位が
細分化されているのは
なるべく小さな金額からでも
出資を可能にすることで
なるべく多くの人が
自分の資金力に合わせて
会社に投資でき、
所有者になりやすくなります。
そうすることで
会社は資金を集めやすくなるという
利点があるからといえるでしょう。
また、所有者たる地位を
細分化し均一的単位とするのは
これにより、その所有者の地位が
その人の個性だったり、
その出資の内容により
変化するものではなく
“単位の数”の違い“のみ”によって
異なるものとなり
株式会社からすれば、そのあつかいが
簡単でシンプルなものになります。
つまり、会社は所有者である株主に対して
一般的な人間関係のような
この株主は性格が優しいから
なるべく言うことをきこう…
この株主は怒らせたら怖いから
この人の意見は守ろう…
この人は経営に関して
積極的に意見をくれたから
たくさん利益を分けよう
この人は経営に無関心だから
利益は分けないようにしよう…
などと気を使うことなく
あくまでも
１株式１単位として細分化し
その保有数が全体のどれだけの割合になるか
という点のみであつかえばよいのです。
これを
株主平等原則
といいます。
なお、
合同会社
の場合であれば
株式という考え方自体がなく
その所有者たる地位を
株式とは呼ばず
「持分（もちぶん）」
と呼び
細分化された単位ではなく
あくまでも出資者の個性に応じたもの
になるため
会社の重要事項の決定や
利益の配分の方法は
持分の割合に関係なく
社員同士で自由に決めることができる
という特徴があります。
今回のブログはここまでですが…
次回のブログでは、
株式を保有する株主が
会社に対してどのような権利を持つのか？
という点でご案内したいと思います。
ではまた！
