Go To キャンペーンとトレードオフ
もくじ
まさにトレードオフ
まさに“ことわざ”でいうところの
彼方立てれば此方が立たぬ
つまり
トレードオフ
ですね。
昨日今日のニュースで
騒がれているのが
政府が7月27日から
取り組もうとしている
『Go To キャンペーン』
を、このコロナ禍の中で
実施することが
是か非か…
ということです。
Go To キャンペーン
Go To キャンペーンの
何かトレードオフかというと
このコロナ禍によって
冷え込んだ観光業等をはじめとした
経済の回復を優先するか
それとも
まだまだ気が抜けない
新型コロナウィルス感染拡大防止
を優先するか
ということかと思います。
もちろん、このような
重要課題の優先度を天秤にかけて
検討することは
当然のことかと思いますし
むしろどんどんやるべきです。
なぜなら、それが現代に求められる
SDGs的な思考
だからです。
SDGs(持続可能な開発目標)
2015年に国連サミットで
193カ国の参加国が
全会一致で採択した
私たち人類が2030年までに
達成すべき世界共通の目標
SDGs(持続可能な開発目標)
のポイントの一つは
まさしくこのトレードオフに
あるわけですね。
例えば、わかりやすい例でいうと
いま、なぜここまで地球上で
気候変動や環境問題が
社会課題として取り上げられて
いるかと言うと
それはこれまで、
地球上の多くの人や国、企業が
社会、経済の発展を優先するばかり
化石燃料の大量消費や
処理しきれない廃棄物を排出
してきたからなんですね。
しかし、今回のコロナ禍でも
わかったように
経済活動を控えることによって
世界中でCO2濃度が劇的に下がった
とのことですが
しかし経済面は
未だ冷え込んだままです。
このように、今までの世界は
一方のニーズが満たされることで
他方のニーズが侵害されていた
という結果が見て取れたので
持続可能性がない
と称され、
そしてそれを受けて
今立ち上がったのが
誰ひとり取り残さない
を理念に掲げ、
持続可能な世界
を目指す
SDGs(持続可能な開発目標)
なのです。
腕の見せ所
さしずめ
Go To キャンペーンは
SDGsの17の目標の中でも
冷え込んだ経済を回復させるための
目標8「働きがい/経済成長」
を優先目標としているが
※ピクトグラムをクリックすると
(一社)SDGs支援機構の説明ページに
ジャンプします。
一方で
目標3「健康/福祉」
に対するリスクはどうか?
という課題を天秤にかけている
と言えるでしょう。
経済回復もコロナ対策も
政府の腕の見せ所
でもありますし
私たち消費者の腕の見せ所
でもありますね。