ラナ・プラザの悲劇とSDGs
※サムネイル画像は
ウィキペディア該当ページから引用ました。
あなたは
『ラナ・プラザの悲劇』
という事故をご存知でしょうか?
ラナ・プラザの悲劇とは
2013年4月にバングラデッシュで起こった
ある商業ビルの崩壊事故こことをいいます。
その商業ビルの名は
『ラナ・プラザ』
崩壊したラナ・プラザの様子
※画像はウィキペディア該当ページから引用ました。
このラナ・プラザの崩落事故により
1,100人以上の方がお亡くなりになり
2,500人以上の方が負傷されました。
まさしく大惨事です。
では、
このラナ・プラザの悲劇は
なぜ起こったのでしょうか?
ラナ・プラザの中には
5つもの縫製工場がありました。
それらの縫製工場では
主に先進国で着られる
衣服類(アパレル)が作られていました。
アパレルの中でも
特にファストファッションと呼ばれる
“低価格衣料品”
が作られていたといいます。
あなたもご存知の通り
私たちが普段が見つけている衣類は
その多くが海外で生産されていることは
周知の事実かと思います。
その主な理由は、
服を作るための人件費(作る人の給料)が
日本・アメリカ・ヨーロッパの国々などの
豊かな国(先進国)と比べて安い
貧しい国(途上国)で作ることによって
より安い服を作り
私たち暮らす市場に提供するためです。
もちろん私もそのような
低価格の衣類を有難く利用させてい頂いている
一人です。
※この画像と記事は無関係です。
先進国のアパレルメーカー(服を作る会社)は
より安い服を作るために
自分の国よりも貧しくて給料の安い国で
服を作り始めます。
さらに、
もっと安い服を作ろうと
その国よりもさらに貧しい国で服を作る…
そんなことを繰り返してきました。
そして行き着いたのが
アジアでも最も貧しいと国とされる
バングラデッシュです。
バングラデッシュのラナ・プラザは
より多くの労働者が働けるようにするために
ビルを増築して大きくしていきました。
ビルを大きくするにも
なるべく安くできるように
ビル建築には
必ず使わなければならないような材料を
使用せず増築されていきました。
完全な違法建築です。
驚くべきはこれだけではなく
そのようにして違法に増築された
8階建てのラナ・プラザには
毎日3,000人以上の人々が
働いていたそうですが
その多くの人が貧し生活を余儀なくされており
中には、日本人の一般的なアルバイトの時給と比べ
100分の1程度の給料しかもらっていない人も
いたそうです。
これは当時のことが記録された動画です。
Youtubeより
(動画配信元:ピープルツリー)
ラナ・プラザ崩壊前には、
ビルの至る所に亀裂やヒビが見られたそうです。
行政もそのビルの使用中止命令を出したそうですが
貧しい労働者の方々は
経営者の支配的な圧力により
ほぼ強制的に働かせられていたとのこと。
そして悲劇は起こったのです…
私は思うのです。
最大の悲劇は
多くの人が亡くなり負傷した
ことだけではなく
貧しい人々が
さらに不幸な境遇に
陥ってしまっている
ことです。
あなたが身に着けている
そのファッション。
もちろん、
このラナ・プラザの悲劇には
直接影響を及ぼしたものでは
ないかもしれません。
ただし、
他の国や、他の場所での
不平等に繋がっている可能性は
全く0なのでしょうか?
(画像引用:ピープルツリー)
あなたには
少しでもこの現実を知って頂き
何ができるかを考えて頂ければ
幸いです。
現実を知り、考える。
その、ほんの少しの行動が
SDGs
(持続可能な開発目標)
にもある
ゴール10
人や国の不平等をなくそう
ゴール1
貧困をなくそう
ゴール3
すべての人に健康と福祉を
ゴール8
働きがいも経済成長も
ゴール12
つくる責任 つかう責任
などに繋がります。
各ゴール詳細については
ピクトグラムをクリックすると
わかりやすい説明ページにジャンプします。
ぜひ、あなたも
SDGsを達成した2030年を
ほがらかな気持ちで迎えませんか?
ではまた次回に。