トランプ大統領がうけた弾劾(だんがい)裁判って、日本にもあるの?~三権分立~
もくじ
今日、朝一で私の目に
飛び込んできたニュースは
アメリカのトランプ大統領
弾劾裁判で無罪判決!
というもの。
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この
「弾劾裁判」
(だんがいさいばん)
初めて耳にする人も
多いかもしれませんが
日本にも
この弾劾裁判の制度は
存在します。
行政書士になるための
行政書士試験の「憲法」でも
この弾劾裁判は頻出問題
だったように思います。
今日のブログでは
この日本の弾劾裁判について
簡単に紹介していきましょう。
弾劾とは
そもそも弾劾(だんがい)とは
アメリカでも日本でも
「現在、身分が高い人を
(権力を持っている人を)
その身分に相応しいか
どうかを判断し、
必要であれば辞めさせる」
という意味合いを持った制度です。
国を平和に統治するには
ある程度の発言力をもった
リーダーが必要だと思いますが
(私の持論)
そんなリーダーが
もし道を誤ったことをしたりすると
大変なことになります。
しかし、そのようなリーダーの
身分や権力に脅えるかのように
誰も文句を言えないとなると
その統治システムは
バランスを保てなくなり
崩壊してしまうでしょう。
ですから、弾劾という制度を
法律で定めることにより
いわゆる権力を乱用する独裁者が
出現しないようにしているのですね。
アメリカでは
トランプ大統領が
国の行政権のリーダーとして
行った行為が
権力の乱用になるのじゃないかと
弾劾された訳です。
(結果は無罪!)
日本の弾劾制度
日本では
この弾劾裁判という制度が
国の最高法規である
“憲法”
に定められています。
日本の弾劾裁判は
簡単に言うと
裁判官を裁判する
制度です。
日本の統治システムは
三権分立といって
立法権・行政権・司法権
という3つの権力が
それぞれ独立したシステムです。
立法権…
法律を作る権力
(主体:議会・議員)
行政権…
法律を守る(守らせる)権力
(主体:大臣、県知事、
市町村長、警察など)
司法権…
法律に従って
正誤・善悪を判断する権力
(主体:裁判所、裁判官)
この三権分立システムにより
国を統治するリーダーを
一人としないことで
まるでジャンケンのように
三者同士で、それぞれの権力を
御(ぎょ)しているのですね。
※かつての日本(明治時代より前)は
天皇が全ての権力を握ってました。
ところがです。
日本の制度の場合、
立法権の主体者も
行政権の主体者も
もし悪いことをしたなら
司法権によって裁かれる
ことになりますが
では司法権の主体者
つまり裁判官が
悪いことなんかしたとき等
この裁判官をこのまま
続けさせてもいいものだろうか?
…というときは
どうするんでしょうか?
当の裁判官を
司法権が属する裁判所で
裁こうにも
同じ仲間内だから
なんか甘い判決に
しちゃうんじゃない…?
という疑いが出てきて
当然ですよね?
そこで…
裁判官を裁判するための裁判所
つまり
弾劾裁判所
の出番という事です!
弾劾裁判は国会の仕事
日本の弾劾裁判所は
立法権の属する
国会に設置され
衆参両議員によって組織する
と憲法で
決められています!
(法律じゃなくて
憲法というところが重要!)
つまり、その時ばかりは
普段は法律を作る側の
衆議院議員や参議院議員が
裁判官となって
対象となる司法権の裁判官が
裁判官を続けさせるのに
相応しいかどうかの判断を
下すのです。
例えば、過去日本では
電車の中で
女性を盗撮しちゃった裁判官が
国会の弾劾裁判で罷免された
つまりクビになった事例もあります。
写真は無関係です
以上、少し駆け足な
感じになりましたが
弾劾裁判についての説明は
これで終わりです。
では、また次回に。